イベント報告
 商品委員会

  手から伝わるマーマの味 点心の飛鳥食品      2008.5.27(火)

 5月27日(火)の商品委員会は、葛飾区にある中華総菜メーカー、「飛鳥食品」さんを迎えて、手作り転身の魅力を教えていただきました。

 商品委員会では毎月一回、生産者の方々に学習会をお願いしています。手がける作物や製品への愛情がダイレクトに伝わってくる生産者のプレゼンテーションは、絶好の学びの場。この日の学習会も語り手の熱意があふれ、活気あふれるものでした。


 中国帰国者支援への強い思い

  温かな笑顔の高宮社長(左)と
  本間さん(右)

 その語り手とは、株式会社「飛鳥食品」社長の高宮さん。一度は創業者の都合で閉鎖の危機にあった前身の会社(飛鳥菜館)を、継続を望むたくさんの声に後押しされ、新しく「飛鳥食品」として見事に再スタートさせた女性社長です。高宮さんが数々の苦労を厭わず、事業を再開したのは揺るぎない思念があったからです。

 その思いとは、
中国帰国者(中国残留孤児とその親族)の自立支援です。旧会社も帰国一世の方々の自立支援の為に作られたのが始まりでした。現在は三世も多いそうですが、女性を中心に二十数名いる従業員のほとんどが中国帰国者です。彼女たちをとても慈しんでいる高宮さん。朝礼では一人一人の顔色や体調にも気を配り、忙しい時間の中で日本の社会で生きていくためのマナーや、語学の研修も設けて実施しています。その甲斐あって、工場を訪れる方々から挨拶が気持ち良いと褒められることも多いとか。

 
高宮さんは、工場で出会ったたくさんの帰国者の方々から、終戦直後の中国での凄絶な体験を聞かされたそうです。一つでも体験したら生涯大きな傷になる辛い出来事を、数々耐え抜いてきた彼女たち。

 
「もう二度とそんな思いをする人が出てはいけない。真摯に作業に取り組む彼女達が、日本に来て良かった、ここで働くことが楽しいと思えるようにすることが私の務め」と、高宮さんは強い決意を明るい笑顔で語られていました。

 電子レンジではなく、蒸し器で味わってほしい手作りの味

 飛鳥食品の製品は、肉まんなどの点心を中心に作られています。キーワードは安心・安全な手作り。主原料のほとんどを国産にこだわるのはもちろん、添加物を使用せずに清潔な工場で、オートメーションに頼らず、手で一つ一つ成型して作っているのです。吟味された材料に、従業員の誠実さが加わった製品が美味しくないわけがありません。

 
この日は人気の高い黒豚水餃子米団子だけでなく、7月5回供給予定のカレーまんも試食させてもらいました。どれも一口食べて、皮のもっちりした美味しさに夢中になりました。具も肉の旨味がたっぷりつまっていて幸せな気持ちに。ことに松の実まで入ったカレーまんの深みのある、魅力的な味といったら!

焼いても美味しい
「飛鳥の黒豚水餃子」
モッチモッチの
「飛鳥の黒豚米団子」
包み目も美しい
「飛鳥のカレーまん」


 プレゼンテーション中、何度も高宮さんは「是非、うちの製品はレンジではなく蒸し器で仕上げてください。従業員が心を込めて手作りしています。そこに皆さんの一手間をかけ、蒸し器から出るふわーとした温かな湯気と一緒に、お母さんの愛情を加えて出してあげてください」とおっしゃっていました。

 手作りのおいしさだけでなく、日本で頑張っている帰国者の誠実さも包まれている飛鳥食品の点心。次回のカタログ登場が待ち遠しい味です。