イベント報告
八王子ファーム交流会
平さんのしいたけ植菌
2007.2.2(金)
八王子の北部多摩川沿いに広がる畑を、冬のやさしい陽が照らします。この日は原木椎茸でおなじみの平さんを訪ね、植菌作業を体験しました。
椎茸をポキッ!パクッ!
平さんが話し始めると、参加者は皆、朴訥な平ワールドに引き込まれます。椎茸作りの苦労と工夫を語る言葉の端々に、美味しいものを作っているのだという誇りが感じられるからかもしれません。
しいたけについて語る生産者の平さん
椎茸栽培のハウスに入ると、積まれたほた木のあちこちから可愛い椎茸がニョキニョキ生えています。平さんが「椎茸は新鮮なら生で食べられるんですよ。ほら、特に軸は甘味があって美味しいんです」と食べはじめました。生で?という驚きの中、参加者も目の前の椎茸をポキッと折り取り、かじってみました。「へえ〜、本当だわ。おいしい!」そんな声があちこちで聞こえると、平さんの横顔もほころびます。貴重な体験をさせていただきました。
※生で食べられるのは、採りたての新鮮のものだけです。
いよいよ植菌
さて、椎茸栽培の現状についてお話を聞いた後は、いよいよ植菌作業です。
山積みにされた丸太には、ひと足早く生産者の方々が穴をあけておいてくれました。この穴におが屑で固められた菌を埋め込んでいきます。埋められた菌はやがて丸太全体に菌糸を伸ばし、10月頃には硬い木の皮を破って椎茸が発生するそうです(もちろん、この椎茸も組合員さんの元に届きます)。
参加者18名で100本あまりのほだ木に植菌。手に持っているのは、菌をおがくずで固めたもの
椎茸は死物寄生菌といい、死んだ細胞にのみ寄生するのだそうです。森で枯れた木に菌糸を伸ばし、ついにはその木をボロボロに崩して土に返す、自然界のサイクルを担っているのです。
都市農業への思いを聞いた、語った交流会
交流会ではまず最初に、都市農業の現状について、南多摩農業普及センターの原島さんからお話を聞きました。住宅地に隣接して行なわれる都市農業では極力農薬を抑えており環境に優しいこと、しかし反面、経営は厳しく、次世代への引継ぎも難しいのだそうです。ひとりひとりが近郊産の野菜を食べ、その良さを広めていくことが都市農業を支えることになる、特に子どもたちにも虫食いの野菜の価値を教えてほしい、という言葉に参加者の皆さんは大きく頷いていました。
その後も参加者からは熱心な質問が続出。自然派くらぶの組合員の、食への熱い思いを感じることができた交流会でした。